あなたの不調が治らないのは「姿勢が悪い」からではない

熊本県の鍼灸院 みちびき治療院の堀内です。

当院に来院される6割程の方、特に女性が多いですが、「私って姿勢悪いですよね」「背筋が曲がっているから肩こりが治らないんだと思います」「お医者さんや整体師の先生に姿勢が悪いと言われました」と初診時に言われる事がありますが、「全然そんな事ないですよ」とお伝えしています。

確かに身体が九の字に曲がるほど前かがみだったらそうかもしれませんが、来院する人にそのような人はいませんし、むしろ背筋をまっすぐにしようと無理に身体を硬めて力んでいる人ばかりです。

自分が姿勢が悪いと思い込んでいる人があまりにも多いので今回は姿勢について書いていきたいと思います。

背筋を伸ばそうとすると背筋が伸びない矛盾

いわゆる一般的に背筋が伸びているといわれる姿勢を取っても背筋が伸びません。

試しに胸を張り、肩甲骨を寄せ、肩、肘が身体の後ろに来るような姿勢を取ってみてください。

背筋である背中の筋肉は伸びてますか?

逆に緊張して縮んでいると思います。

筋肉は過剰に緊張すると機能的ではない、上手く伸び縮み出来ない筋肉となりますので、常に緊張している状態で生活すると、もちろん肩こりや腰痛を起こしやすくなります。

何よりこの姿勢を保つのは身体が辛いです。

「もっと頑張らなきゃ、背筋を伸ばさなきゃ」ではなく辛いならやらなくても良いんです。

このような矛盾を抱えながら生活している人が非常に多いです。

○○を寄せる癖を止めると症状は緩和する

肩甲骨だけを身体の内側に寄せようとすると身体は不調を抱えやすくなります。

背骨はこのように元々S字にカーブしています。

腰の骨は前に曲がり、背中の骨は後ろ、首の骨は前に曲がります。

このカーブに沿って背中の筋肉はついており、自然な湾曲を保っていると筋肉は緊張しませんが、肩甲骨を内側に寄せると背中の骨の自然な曲がりがなくなり、背骨全体がまっすぐになるので筋肉は緊張してきます。

背筋をまっすぐに保つという事は不自然であり、過剰な力みを生み出し、不調を抱えやすくなります。

背中は適度に後ろに丸い状態が自然なんです。

胸を張らず、肩甲骨を寄せず、肘が身体より前でピンと伸ばさない姿勢の方が力みは少なくなります。

実際に肩甲骨を寄せる癖は、私の院にいらっしゃる人のほとんどが行っており、その癖を止めるだけで頻繁に起きていた寝違えを起こさなくなった人や何十年来の肩こりが改善した人もいます。

日本人は「背筋はまっすぐじゃないといけない」という事が潜在的に組み込まれている

なぜこんなにも機能的ではない姿勢が良しと言われてきたのでしょうか。

原因は学校で先生に「背筋を伸ばしなさい!」「背中をまっすぐに!」と言われ続けてきた事にあります。

先程お話した通り、背中をまっすぐにしても不調は治りませんし、逆に過剰な力みを生み出しますので不調を抱えやすくなります。

学校教育で言われてきた事は良い意味でも悪い意味でも私達の身体に染みついています。

その教育が正しい、正しくないというよりは日常的に力み、身体にとって不都合な不調を抱えているようだったら改善するべきだと思います。

マジョリティのいう事が全てではない

学校もそうですが、テレビなどでも同じような事を言っていますのでそれが正しいと思うかもしれませんが、大多数の意見が全て正しい訳ではありません。

これは私個人の意見ですが、それが心身にとってすべて正しいならこんなにも不調を抱える人や精神を患っている人が多い訳がないと思います。

自分の身体は民主主義ではないのです。

良い姿勢=楽な姿勢

ここまで長々と書きましたが、当院では姿勢を重要視してません(笑)

実際に肩甲骨を寄せる、胸を張った姿勢でも不調を抱えてない人もいます。

大事な事は「この姿勢で身体が楽かどうか、過剰に力んでないか」です。

過剰な力みが様々な不調を生み出す原因になりますので、力みが少ない楽な状態を自分で見つける事が重要だと思います。

誰かに言われたからとか見た目が良いからやるのではなく、自分で「この姿勢で長時間立ち・座っていても身体が楽だな」と体感して日常生活で取り入れると知らず知らずの内に不調は改善します。

最終的な判断は自分自身の身体に聞いてくださいねって事です。


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